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失った歯の機能・見た目を取り戻せるインプラント治療Implant treatment

歯を失ったときに機能回復を図る治療としては、古くから入れ歯が選ばれてきました。
しかし入れ歯には目立つうえに、噛む力もある程度しか回復できないなどのデメリットがあります。
そこで近年では入れ歯に加え、インプラント治療が選ばれるようになりました。

熊本市南区田迎の歯医者「けやき通り歯科・矯正歯科」では、手術を伴うインプラント治療を安全に行う体制を整えています。
インプラント治療で、失った歯の機能や見た目を取り戻しましょう。

インプラント治療とは

インプラント治療とは

インプラント治療とは、歯を失った場所に、ネジのような形をした人工歯根(歯科インプラント)を埋め込み、その上に人工歯を装着することによって失った歯を補う治療です。インプラント治療により、周りの歯に負担をかけることなく、自分の歯のようによく噛める美しい歯を取り戻すことができます。

当院で使用するストローマンインプラントは、世界でもっともシェアの高いインプラントでもあり、50年以上にわたって研究・開発。その長期的な成功および安全性は、多くの臨床研究により裏付けられています。

世界では1300万本以上のストローマンインプラントにより、500万人以上の患者さんがまるで自分の永久歯が戻ってきたかのような歯を回復。これについては後述しますが、シェアの高いインプラントを選ぶことはとても大切です。

インプラント・ブリッジ・入れ歯の違い~メリットとデメリット~

失った歯の機能を回復させる治療としては、おもにインプラント、入れ歯、ブリッジがあります。それぞれの特徴やメリット・デメリットを紹介します。

インプラント ブリッジ 入れ歯
インプラント ブリッジ 入れ歯
特徴 歯を失った部分にチタン製のインプラント(人工歯根)を埋め込み、人工歯を装着する治療法。インプラントと顎の骨がしっかり結合し、天然歯と変わらない感覚で噛むことができます。 歯を1~2本失った場合に用いる治療法。両隣の歯を削って支台にし、連結した人工歯を橋(ブリッジ)のようにかけます。 歯を多く失った場合や、両隣に支えとなる歯がない場合に用いる治療法。周りの歯にバネをかけて支える「部分入れ歯」、歯ぐきの上に載せて使用する「総入れ歯」などがあります。
メリット
  • 自分の歯の感覚で噛める
  • 異物感がない
  • 周りの歯を傷つけない
  • 失った歯の本数に関係なく適用できる
  • 自然で美しい仕上がりになる
  • 固定式で装着の違和感がない
  • 素材によっては保険適用内で治療が行える
  • 一般的な治療のため、多くの歯科医院で受けられる
  • 素材によっては保険適用内で治療が行える
デメリット
  • 外科手術が必要(抜歯程度)
  • 糖尿病などの疾患がある場合には適用できないケースもある
  • 治療期間が長い(期間中は仮歯を使用)
  • 自由診療のため費用の負担が大きい
  • 健康な歯を削る必要がある
  • 支える歯に負担をかける
  • 保険適用内での治療の場合、土台の金属が唾液によって溶け出し、歯肉に色素沈着が起きることがある
  • 審美性を求める場合には自由診療となる
  • 入れ歯の床(しょう)がお口の中の大部分を覆うため、装着に違和感がある
  • 食事の際の味覚や食感が損なわれる
  • 咀嚼効率は天然歯の1/2~1/3程度になる
  • 部分入れ歯にある金属のバネが目立つ

当院のインプラント治療は以下の4つの考えの軸にしています

(1)残せる歯は残す

当院には精密根管治療、歯冠長延長、矯正などの引き出しがあるため、他院では残せない、長くは持たない、といわれたケースでも対応できることがあります(多くの場合自費治療になります)。また、福岡の米国根管治療専門医松浦顕先生とタイアップしており、ファイル破折など通常であれば残せない難症例も、提携治療を行っていただくことで歯を残せる場合もあります。

(2)安心安全が第一

カウンセリングで、インプラント治療のメリット・デメリットをしっかり患者さんに理解していただく

近年、ガイド手術など低侵襲なオペができることも多くなりましたが、インプラント手術は外科処置になることで一定のリスクがあります。

インプラント相談ではメリットだけでなく、外科処置に伴う注意事項や、インプラント自体が歯周病になりやすいこと、また自分の歯に比べて直径が小さいため食べ物が詰まりやすいケースがあることなど、その方にとってのデメリットも含めてくわしく説明します。それらを十分にご理解いただき、そのうえでの治療スタートとなります。

CTで精密診断し、手術用ガイドにより安全にオペを行う

2007年にインプラント手術において、下顎の骨にインプラントを入れるための穴を開ける際に、方向を誤って大きな血管を傷つけて出血し、それを原因とした窒息死が起こるという痛ましい事故がありました。

インプラントは生活の質を上げるためのものであるのに、そのような事故があってはならないと、多くの歯科医師が考えました。その結果レントゲンという二次元的な診査診断だけでなく、今日ではCT撮影を行って三次元的に診査診断を実施。

神経や歯、血管の位置をしっかり把握し、どこにインプラントを埋入すれば安全に手術ができるのか?しっかり機能するのか?を考えながら治療設計することで、そういった事故を回避できるようになりました。

当院ではさらに、安全に手術できるようにシュミレーションしたデータと模型をドイツシロナ社へ送付。患者さん一人ひとりのケースに合わせて作ったガイド(手術用の道具)を用いて手術を行いますので、安心して手術を受けていただけることと思います。

歯周病をコントロールしてから治療

インプラントは歯周病に対して抵抗力が弱く、歯周病になってしまうとせっかく高い費用をかけたものが失われてしまうこともあります。

他院では、そういったことを教えてもらえない(もしくは説明に問題があるなどで理解できなかった)ところもあるのが事実です。そのため、当院に来られたときには埋め込んだインプラント周辺の歯周病がかなり進んでおり、残念ながらその後持たなかったというケースもいくつかありました。

インプラントが治療後にもしっかり機能できるようにするためには、埋め込む前に歯周病の治療をし、お口の中を清潔な状況に整えておくことが欠かせません。多少の準備期間がかかりますが、この期間があるからこそインプラントを長く使っていただけるのです。

難症例はインプラント治療の専門医に

私どもは海外研修も含めてインプラント治療のための研修を数多く受け、研鑽を続けています。しかし当院は一般医ですので、通常のケースは私どもが行い、難症例についてはインプラントセンター九州の中村社綱先生やITIスペシャリストの山口の鰐石祥樹先生など、インプラント治療の専門医に行っていただいています。

「餅は餅屋」です。専門的かつ特殊な処置を専門の方にお任せすることは、安心安全で長持ちする治療ために大切なことだと思っています。

(3)患者さんが将来困らないよう、もっとも信頼され、シェアの高いインプラントメーカーのものを使う

当院ではインプラント治療に、世界でも日本でももっともシェアが高い「ストローマンインプラント」を採用しています。

世界で1,300社以上あるといわれるインプラントのメーカーのうち、シェアが高い(世界や日本でよく用いられている)インプラントを使うことは、患者さんにとっても実はとても大切なことなのです。

あまり患者さんはご存じないことですが、インプラントは、実はメーカーにより形状が異なります。治療に使う道具も変わります。手術用の器具だけでなく、その上に人工歯を被せるために接続するネジ(スクリュー)などの部品や、それを扱うドライバーなど器具も同じです。

図

そのため、ある歯科医院で埋め込んでもらったインプラントは、ほかの歯科医院では扱えないということも珍しくありません。

インプラント自体が一生機能しても、被せ物やインプラント本体と被せ物をつなぐネジは消耗品になります。車のタイヤを履き替えるほどではないですが、ネジを交換したり、被せ物を取り替えたりする必要性が十分に考えられるのです。院長の義父も、十年前に当院で行ったインプラント治療時の被せ物が、強い噛み合わせのために破損。被せ物を再製作しました。

図

ちなみに、詰め物・被せ物にも寿命があります。少し古いデータですが、1995年の統計では詰め物の寿命が5年ほど、被せ物は8年ほどであったというデータもあります。接着剤の性能は上がっていますが、だからといって倍の寿命になっているかというとそれは厳しいといわざるを得ないでしょう。

インプラント治療において当院では、インプラント周囲炎(インプラントの歯周病)の原因になりやすい接着剤は使いません。基本はスクリュー形式(ネジでインプラントと被せ物をつなぐ形)ですが、それでも経年的にネジの消耗や内部構造の破損などがあるのです。

図

そのため、人生100年時代、60歳で治療してもらったインプラントが、その後40年何ごともなく使えるというような方はとても少ないと思います。

たとえば引っ越しなどをした場合に、「前の歯科医院で治療してもらった、インプラントの被せ物のネジが緩んでしまった」などの不具合が生じたとします。しかし引っ越し先で行った歯科医院で同じインプラントを扱っていなければ、そこで修理や調整などを行うことはできないのです。

これが、「インプラントはシェアの高い、多くの歯科医院で扱っているメーカーのものを選ぶべき」という大きな理由です。少なくとも、シェア率が上位4~5番目くらいまでのものにすべきであると考えます。

そうすることにより、歯科医師はメーカーから、患者さんの引っ越し先で同じ製品を使っている歯科医院を教えてもらい、患者さんにご紹介できるのです。

(4)メインテナンスが重要

インプラントは自分の歯に比べ歯周病(インプラント周囲炎)になりやすく、またなってしまうと改善が難しいという特徴があります。しかし、このことはあまり知られていないようです。

実際に他院でインプラント処置を受けられた患者さんで、当院に来られたときには手遅れになっており、残念ながらインプラントを撤去しなければならなくなった患者さんもいました。インプラント周囲炎にならないよう、毎日の歯間ブラシなどを用いてお手入れするとともに、定期的に医院で歯科衛生士によるメインテナンスを受けるようにしましょう。

【1】健康な状態 【2】軽度の周囲炎 【3】進行した周囲炎
【1】健康な状態 【2】軽度の周囲炎 【3】進行した周囲炎
歯ぐきが健康な状態です。歯周ポケットもありません。 歯ぐきの腫れや出血、退縮が起こるようになります。 歯周ポケットから膿が出るようになり、歯周ポケットが深くなるとインプラントの動揺が始まります。

メインテナンスの内容

(1)歯科衛生士による、患者さんご自身では掃除が難しい場所へのプロケア(PMTC)

普段歯ブラシがあたってない場所にはバイオフィルム(細菌の塊)が存在し、歯周病の原因になっています。そこで患者さん自身が掃除しにくい場所を、歯科衛生士がきれいにしていきます。またご自身でもできるかぎり汚れを落とせるよう、ブラッシング指導も実施。正しいケア方法をしっかり身につけましょう。

(2)スクリューの緩みのチェック

ご本人が気づかないうちに、インプラントと被せ物をつなぐネジ(スクリュー)が緩んでくることがあります。それを放置するとインプラント周囲炎がひどく進行し、喪失につながる懸念があります。

※メインテナンスの間隔は患者さんの口腔内リスクにより1~6か月おき

インプラントについてのくわしい内容については、世界でもっとも信頼されシェアの高いインプラントメーカーである、ストローマン社のHPがわかりやすいかと思います。また情報としても信頼できます。

https://straumannpartners.jp/

インプラント治療の流れ

治療前の検査・カウンセリング

インプラント治療を安全・確実に行うため、当院では治療前の検査・カウンセリングに力を入れています。

レントゲン・CTによる検査 レントゲンや歯科用CTでの撮影を行い、インプラントを埋め込む部分の顎の骨の量や質、形状などを正確に把握します。またその周辺の歯や歯ぐきの状態なども、くわしく調べます。
お口の中の診察 インプラントの適切なサイズや適した埋入場所を決めるために、歯ぐきや噛み合わせの状態を調べます。またむし歯や歯周病、噛み合わせに問題がある場合には、それらの治療についても検討します。
全身状態の検査 インプラント治療は、全身疾患の有無などによって受けられないことがあります。高血圧や糖尿病などの持病、常用薬がある場合には、あらかじめお申し出ください。治療内容によっては、かかりつけ医と連携して治療を進めることもあります。
手術・治療の流れについて

一次手術

STEP 01一次手術

麻酔を施した上で顎の骨に穴をあけ、インプラントを埋入。その後傷口を縫合し、インプラントと顎の骨が結合するまで3~6カ月ほど治癒期間をおきます。

一次手術

STEP 02二次手術(2回法の場合)

インプラントと顎の骨がしっかりと結合したら、再び歯ぐきを開いて、インプラントの上部に人工歯を取り付けるための連結部分(アバットメント)を装着します。

※1回法の場合には、アバットメント装着までを一次手術で行います。

仮歯の装着

STEP 03仮歯の装着

アバットメントに仮歯を取り付け、装着感や形状などをご確認いただきます。このときに違和感などがあれば、遠慮なくお伝えください。

本歯の装着

STEP 04本歯の装着

仮歯の段階で得たデータをもとに型採りを行い、色調を整えて本歯を製作します。完成した本歯を装着して、治療完了です。

STEP 05メインテナンス

せっかく埋め込んだインプラントを失ってしまわないよう定期検診でメインテナンスを受け、インプラント周囲炎を予防しましょう。

症例紹介

症例画像

症例画像

かなり以前に他院にて入れた、右上5、6を支台にした延長ブリッジがあります。この支台になっている失活歯(過去に神経を取った歯)6が破折したため、腫れています。

抜歯して、治癒を待ちます。一般的に抜歯した後には、歯があった部分の骨が治ってくるまで治癒期間が必要です。この期間は通常3か月ほどです。

抜歯後すぐにインプラント埋入を行う「即時埋入」という方法もありますが、このようなケースにおいて急ぐ意味はありません。骨がしっかり治ってからの方がインプラント手術を安全に行えるため、「待時埋入(骨の治りを待ってからのオペ)」を実施します。

この患者さんは、この後転勤のために県外に引っ越しをされて通院が数年中断しましたが、2017年にこちらに戻って来られ、治療を再開しました。CT撮影をし、シュミレーションソフトにて安全なインプラント治療を実現するために設計を行います。

症例画像

症例画像

右上6は、上顎洞底までの距離を測ります。それが短い(骨が足りない)場合にはソケットリフトなどの特殊な処置を行いますが、今回は必要ありません。右上7は患者さんとのカウンセリングにより、インプラント治療をしないことになり、またソケットリフトも不要なため人工骨などの費用もかからず、最小限の費用ですみました。

当院でのガイドオペは、ドイツシロナ社のガイドオペシステム「c-cat」を用いています。患者さんの手術のシュミレーションデータと模型をドイツに送り、ガイド用の器具を作って送ってもらいます。

その後、ガイド用器具を用いて手術を行いました。こちらは、手術後のCT画像です。

症例画像

ほぼ設計とズレなく、インプラントを埋入できました。歯肉側の骨がしっかりあったため、設計よりも上顎洞までの距離に余裕のある埋入になっています。ちなみに、レントゲン画像では上顎洞との境目がわかりにくいのですが、三次元で精査できる歯科用CTのお陰で安心して治療が行なえます。

症例画像

インプラントの手術では、通常埋入する場所の歯肉の切開剥離などが必要です。しかしガイド手術の場合、切開剥離が最小限ですみますので、術後の痛みや腫れ、出血などもごく少なくなります。従来型の手術に比べ、患者さんの負担を抑えられる点も特徴です。

症例画像

手術後治癒を2か月待ちます。その後噛み合わせの回復のために、仮歯を入れます。

症例画像

かなり以前に他院にて入れた、右上5、6を支台にした延長ブリッジがあります。この支台になっている失活歯(過去に神経を取った歯)6が破折したため、腫れています。

症例画像

手前の詰め物はむし歯(二次カリエス)でしたので、ダイレクトボンディングにて処置を行っています。この後インプラント上部構造の真ん中にあるスクリューの穴は、コンポジットレジンで埋めました。

一般的にインプラントに被せ物(上部構造)を装着するしくみとしては、セメント式(セメントでくっつける)とスクリュー式(ネジで留める)があります。インプラントの上部構造は車のタイヤと同じで、将来壊れた際の修理や入れ替え、ネジなどの部品を交換する可能性があり、取り外しが比較的簡単にできるスクリュー形式が有利です。

セメント式に比べ初期費用がかかるため、費用負担は少し増します。しかし長い目で見ると患者さんの負担が少ないため、当院ではスクリュー形式を採用しています。

自費(保険外)治療料金

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